議員になる前に得たもの
- yamadamakoto
- 2022年12月6日
- 読了時間: 2分

35年前、1980年代のバブル時代が始まるころに、私は、大学を卒業し、株式会社小野測器に入社しました。私は、自動車の性能試験装置の設計を担当し、国内外の自動車メーカーにおいて性能試験に携わりました。
時は、バブル時代に突入し、国内はもとより、アメリカやカナダ、韓国からも受注があり、性能試験装置の導入のため海外出張が多々あり、多い時は1年の半分を海外ですごしたときもありました。
当時の私は海外の技術者と議論して相手の要望を聞き入れるほか、試験装置の扱い方や特徴などを、片言ではありましたが、英語や韓国語を使って話をしていました。出張も数か月に及ぶこともあったため、現地の方々や家族との交流もあり、また、その国の文化や歴史にふれる機会も数多くあり、20代の私にとっては、貴重な経験となりました。
当時、カナダでは、アメリカとの間で北米自由貿易交渉(NAFTA)が行われており、現場の作業員が、「明日は、午後から出てくるからな」と言って帰ったので、翌日、理由を聞いたところ、「俺は、昨日、カナダの総選挙の投票に行って来たんだ。俺は、自由貿易に反対なんだよ。」と言って仕事に戻っていったのを今でも覚えていますが、一人ひとりが明確な意志を持って投票に行く姿を見て、政治に対する姿勢も大きく違うんだなと感じたものです。
多くのことを学び、より良いものを作るために努力していたあの頃。
あれから35年近くの時が経ったものの、この日本の自動車産業における最先端技術という場にて様々な経験をすることが出来たのは、今もなお私の誇りです。
そしてこの経験は、この静岡をより良くしていくためにも繋がっています。
言葉や生まれた国といった壁を越えて語り合うことは、私が議員となる前に得た、大切なものです。
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